ストップ狩り・・・誰が何のために?

浅野敏郎

「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスのスタジオより

 
 
1月3日の早朝に発生した円急騰相場は、
2週間が経過した現在でもまだ、
その後遺症が続いているようです。

ドル円を例にとっても、
5分そこそこの間に起きた3円以上もの暴落、
そして同日中にはその殆どを戻す、といった動きは、

明らかに、
人為的なからくりが裏にはあったと思います。

 
戻し方を見る限り、
自動売買などで下値圏を新規で売り込んだ
可能性も見受けられる一方、

対円以外のドル・ストレートは概ね、
あの日のレンジを一度はどちらかに抜けており、
そもそも動意が低いドル円相場が、
ますます動意を失い、
もはや仮死状態に陥ってしまっているのが
現状に見えます。

 
このスパイク現象が発生した一要因として、
各方面からは、
いわゆる「ストップ狩り」が指摘されているようですが、

ストップを狩られた被害者は概ね損失となるのは
理解できる一方で、
ストップを狩りに行った張本人は、
何が目的なのでしょうか??

——————————–

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

 
月曜日が祝日ともなると、金曜日の到来が、
いつもにも増して早まりますね。

ところで、
一部のアメリカ政府機関が閉鎖されてから、
随分長い時間がたち、
とうとう史上最長の事態になったそうです。

トランプ大統領が、
アメフトの学生チャンピョンチームを招いて
ハンバーガーを自腹で振舞う映像がニュースに
なっていましたが、

一因が自分にあるにも関わらず、
ああいうもてなしを恥ずかし気も無くやってのける
トランプ氏は、やはり相当な偏屈者なのでしょうね。

 
招待された学生らは、
それこそ災難とも言える祝勝会になったわけですが、

アメリカCFTCが発表するIMMポジションも
政府機関閉鎖の影響でアップデートがありません。

何処まで円ショートが解消されたのか、
楽しみでは有りますが、
米政府機関の閉鎖はこんな形で、
私たち日本人にも影響しているのですね・・・

残念!!

——————————————

ストップ狩りの最もシンプルな手法-その1

流動性が通常通りあり、参加者が多い状態では、
今回のように強引にストップ売りを刈り取っても、
直ぐに買いが入ってくる状況になり、

逆指値からは、
さほど離れていない価格でカバーできてしまうため、
出来値を大きく偽ることは厳しいでしょう。

 
出来値とは、
ストップ売りをカバーし終わった際に、
改めて決済価格として見えてくる値段のことで、
通常は実際に売れた価格に色が乗っているものです。

例えば、
106.50円でストップ売りをつけ、
実際には106.495円で全て売れているにも関わらず、
決済価格の出来値を106.485円とすることで、
この1銭が注文を請け負った側の収益になります。

 
私たちが利用するFX取引では、
いわゆるスリッページといわれるものが、
近いニュアンスになりますかね。

本当にその価格でしか売れなかったのか、
もっと手前で売れていたにも関わらず、
許容範囲のスリッページを上乗せされたのか、

我々が知る術は、基本的にありませんが、

ストップ注文を引き受けた側にとっては
ノーリスクで利益が取れる、手堅い方法です。

 

ストップ狩りで、次にシンプルな手法-その2

流動性が通常通りあり、参加者が多い状態では、
逆指値売り注文の直ぐ近くの下値に、
まとまった指値買いがあることなどは別に、
珍しい話では有りません。

 
こうした場合は、
ストップ売りを狩ってもカバーはせず、
自らが買い手となってストップ売りを買い受け、

相場の戻りを待ってロングを利益決済する、
という方法があります。

ポジションを持つこと自体にリスクは伴いますが、
直ぐ下値には、まとまった指値買いがあるのなら、
たとえそのまま相場が下落したとしても、
その指値買いで損切り売りができるため、

ここでのリスクは、
出来値と指値買いの差分が損失になるだけなので
損失は限定される一方で、

相場が大幅に急反発すれば、利益は無限大になる
という可能性を残す方法です。

 

リスクもあるが、薄い市場で大儲けが可能な方法

今年2019年1月3日に起きた円の急騰相場を引き起こしたのは、
恐らくこの方法に近いと思いますが、

流動性が低く、参加者も少ないマイナー市場のマイナー銘柄は、
そもそも注文を引き受ける銀行も少なく、寡占状態になりがちです。

つまり、世界中のあらゆる投資家や実需の、
あらゆる種類のオーダーが、ある少数の銀行に集中しやすく、
そうなるとオーダーを受けた銀行は、
どの水準に、どんな注文が、どれだけあるのか・・・
全てがお見通しになりますね。

 
もちろん、何もしなければ何も起こらないため、
3日のような値動きの火蓋も切られることはないでしょうが、

逆を張ってくるような動意盛んな参加者など皆無な状況では、
現状の気配値の近くにある、
小口の買い指値注文を売り崩すことなど、難しい話でないでしょう。

 
そして、多額のストップ売り注文が近くにあって、
その下にある指値の買い注文だけでは売り切れないまま
次のストップ売り注文に届いてしまうとしたら・・・

最初の多額なストップ売り注文を付けてやるだけで、
自動的にその次のストップ売りも付いてしまうことになります。

増してや、相場が現状より離れれば離れるほど、
指値注文はどんどん少なくなりますから、
数円下のストップまで一気に付いてしまうような場合も、
当然ありえるでしょう。

 
そして、最後のストップ売りが発動した場合にのみ、
最初に仕込んでおいたショートを、その売りで買い戻してしまえば、
手仕舞う前に急反発するリスクさえもない、というわけですね。

最高のパターンとしては、
最後のストップが新規売りだった場合、
その返しは当然、ストップ買いになりますから、
今度は買いストップを付けに行けば、
往復で収益チャンスが生まれることも有り得る話です。

 

おしまいに

3日のドル円チャートは、
1分足で見ても、1本が長い陰線となる足が数本出現していますが、
その長い陰線の間では、恐らく数回しか出会ったレートは無く、


※最短の足でも、もう3分足しか残っていませんでした・・・(泣)

長い下ヒゲも実際は、
最安値にポツンと同時線があるような、大きく窓を開けた状態
であったに違い有りません。

つまり、ほんの数回の取引だけで、
このようなチャートを描くことは充分可能で、
指値がある度に取引が成立するような、
通常の状態ではなかったでしょう。

 
こうした、ストップ狩りのようなやり方を
「汚い!」と言いのけることは簡単ですが、

誰も悪いことをしたわけでもなく、
普段なら便利だとも言えるストップ注文の性質を利用した、
特殊なケースだったとしか言えず、

これが金融の世界であることもまた、事実です。

 
スイスショック、ポンドショック、トルコリラショックなど、
ここ数年でも馬鹿馬鹿しい急変動は幾度か有りましたが、
今回の円ショック(実はポンドという見方も有りますが・・・)も含めて、

大切な教訓として是非、忘れないでください。

 
 
浅野敏郎

 
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ストップ狩り・・・誰が何のために?」への4件のフィードバック

  1. 乾坤一擲

    (*_*)うむう〜私的には3日の下げは身の程を超えるレバレッジさえかけていなければ、手持ちが減ったーだけで退場まで行かなかった案件かと解釈したのですが…。こう言う場合はイナゴも悪くないかもですね。三ヶ日は大人しく寝正月
    (_ _).。o○あでもそろそろ起きなくちゃ。

    返信
    1. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

      乾坤一擲様、

      コメントありがとうございます。

      3日のような変動は、確かにレバレッジを掛け過ぎていなければ
      死亡せずには済んだかも知れませんが、
      年末の一段安の前から比べて5円も下げてしまっては、
      少なくともストップロスには掛かっていますし・・・

      105円割れでは、新規のストップ売りもあったかも知れないですね。
      ストップの動きは、例えイナゴになったとしても、
      あのような短時間で大幅な乱高下だと・・・
      恐らく底値叩き&目先の高値掴み
      になっていた可能性も充分有りそうです。

      つまり、情報を流すのに少し遅れ、
      それを見るのにまた少し遅れ、
      注文入れるのにもう少し遅れ、
      約定するのにさらに遅れるからです。

      恐らくあの場面で成行で追いかけても、
      入らないか、膨大なスリッページを課せられ、
      ポジションが出来た時には、既に逆へ行っている・・・

      なんてこともあった可能性は否めませんね。
      あれは、交通事故で、巻き込まれなかったことをお祝いしましょう!

      ではまた、コメントをお待ちしています。

      浅野敏郎

      返信
  2. 浅野敏郎浅野敏郎 投稿作成者

    永田雅之 様、

    コメント有難うございます。

    本当に相場は不思議なものです。
    売買取引は、売り手だけでは成立せず、
    その数だけ買い手がいるから成立する訳ですが、

    言い換えれば、
    為替などはスペック(投機)が90%以上と言われる中、
    それぞれが収益を目指しているにも関わらず、

    どんなに強い上昇相場でも必ず売り手が存在し、
    どんなに強い下落相場でも必ず買い手が存在するのですね。

    それだけ、相場に対する見解は異なるのだ、
    ということを意味しているのかも知れません。

    ご存知の通り、私は講師では有りませんが、
    自分の経験から言えること考えられることを、
    これからも記して参ります。

    今や世の中には情報が溢れていますが、
    その中からご自身が信じられるものを選ぶという選択眼が
    問われる時代なのかも知れません。

    またのコメントをお待ちしています。

    浅野敏郎

    返信
  3. 永田雅之

    今月の3日における、投資の学校の先生方の見解が色々ある事に対し深い学びが出来ました。
    個人的な感想としては、小次郎講師の見解に具体性があり軍配が上がってはいますが、
    他の見方もあるのだなと考えさせられました。
    今後とも、各先生方の日々の見解を参考にし、為替・株・その他の市場原理と自分の投資の方向性に役立てさせていただきたく存じます。

    返信

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