塩漬け回避の秘訣、になるかどうかは別として・・・
「投資の学校」浅野敏郎
From 新宿オフィスの編集室より
投資の世界で塩漬けといえば、
特に株式投資で多く聞かれると思いますが、
含み損が膨らんでしまい、
切るに切れない状態のまま、
ただその株を持ち続ける行為を指します。
食料品が傷まないよう、
昔の人々は塩に漬け込んで保存していましたが、
先人の知恵である本当の「塩漬け」も、
投資では余り良い意味ではないようです。
投資は余剰の資金で!
と言うのはある意味で鉄則ですが、
その範囲で在りさえすれば、
例え投資した株が紙くずとなって、
全損しても死活問題にはなりませんから、
逆に、現物株の取引は塩漬けしやすい・・・
というのもまた事実であります。
目減りしている、或いは、
目減りしてしまった資産を持ち続けることは、
資金効率的には最悪なのですが、
場合によっては、
ご法度と言われる「ある方法」を使って
多少の資金効率を上げることができない
訳でもありません。
まさに
「毒をもって毒を制す」的な漠然とした話
ではありますが、
ご興味があれば読み進めてください。
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おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。
皆様はGW、いかがお過ごしでしたでしょうか?
前半は体調を崩し、半病人状態から、
後半にjかけてどうにか回復し、
私の父親が米寿を迎えたお祝いを、
親族一同でとり行いました。
普通のGWと同じ様な事しか出来ませんでしたが、
次の長期休暇となる「夏休み」までは頑張ろう!
と思える充電は出来た気がします!
といっても、
かなりくたびれてきた私の充電池・・・
充電には時間が掛かる一方で、
あっという間に放電してしまう非効率が、
年々酷くなってきた気がします・・・。
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さてさて、
制される方の毒は、まさしく「塩漬け」ですが、
それに使う毒は、俗に言う「ナンピン」です。
絶対にやってはいけない取引ルールの1つとして、
ナンピンを挙げている方も多いと思いますが、
使い方次第では、
「いかなる場合もナンピンはNG」
とは言い切れないと思います。
そもそも、「塩漬け」が良くない点は、
もはや相場の状況を把握しようともせず、
ただひたすらコストに戻るまで、
待ち続けようとするところだと考えています。
一方の「ナンピン」が良くない点は、
こちらもただコストを良くしようとして
資金が尽きるまで、
立て続けに悪い方向へ取引するところでしょう。
ただ、相場に上げ続ける相場は無いのと同様に、
下げ続ける相場も無いわけで、
現に幾度となく暴落を経験している銘柄でも、
既に立ち直っている銘柄は数え切れません。
明らかな事実として、
立ち直るまでにはそれなりの時間が掛かる、
ということですが、
不運にも、もし「塩漬け」になってしまった場合、
既にある程度の時間が経過している可能性が高く、
その間に例えば、
長期の移動平均が横這いになったり、
長期のボリンジャーバンドがスクイーズしたり、
一目均衡表の各線が収束しているとするなら、
相場が折り返すチャンスが出てきたことになります。
つまり・・・
時間が経過すれば相場も変化する
ということです。
もしこの局面で、上昇の兆しが明確なのであれば、
その価格で塩漬け株を買ったことと同じですから、
あとは、いかにそこから仕切り直せるか?という、
メンタル面が問われます。
欲を言えばその際に、
1単位でも良いので実際にその価格で買い増し、
仕切り直した証を持っておくと良いかも知れません。
損失がある状態の中で、
同じ方向へ取引額を増やす行為は、
一種の「ナンピン」ではありますが、
そもそも下落している最中に、
逆張りで買い増す「ナンピン」とは質が違います。
ここで大切なのは、
あくまで仕切り直していることを意識して、
元の水準まで戻すような期待はせず、
買い増した分だけでも、
臨機応変に利食いや損切りを繰り返すことです。
大きく反転すれば、それはそれでラッキーですし、
例え細かい利益でも積みあがってくれれば、
元のコストは随分と違ってくることもあり、
何もせずに目をつぶって待つことだけは
最悪だと思います。
言いたかった事は、
守るべきルールを作ることは確かに大切で、
守りきれるものであればその方が良いでしょう。
ただ、不意を突かれるケースも皆無とは言えず、
そのときの対処は、たとえ両建だったとしても、
使い方を理解していさえすれば、
より多くの引き出しを持っているほうが良いこともあり、
そもそものルールが、
対処の手段を狭めてしまうのだとすれば、
見直してみる価値は充分あると思います。
そして何よりも、
新たな対処も出来ない投資、つまり、
現物にしても信用にしても、
満玉(まんぎょく)のポジションを取ること自体が
「毒」となり得ますから、
一口に投資資金と言っても、
投資用資金と、投資中資金は同じではない事こそ、
肝に銘じるべき絶対的ルールなのかも知れません。
浅野敏郎
P.S.
今回は抽象的な内容となりましたこと、ご容赦ください・・・
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