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トレンドが出ない現状は3月末で見えていた(Q)

「「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
揉み合いを一大テーマとして進めてきた
M号以前では、
直近波動の高値と安値を目先のレンジ
と考え、

その範囲で収まる値動きは全て、
「揉み合い」であると簡素化した上で、
その放れ(ブレークアウト)が
唯一のエントリーポイントであるとし、

そのレンジの半値は一つの目安として
その後を占う大切な水準としてきました。

 
以降、前P号までは、
一目均衡表の転換線を例にとり、
移動する9期間を短期のスパンとして、
その半値を常に監視しているのが転換線で、

①現行足が高値や安値を更新して
傾きを変える能動的な変動である場合と

②9期間を外れることで
高値安値が入れ替わり、
結果的に傾きを変える受動的な変動がある
ことを説明しました。

 
この2種類の変動は、
9期間の高値安値を確認することで、
①の変動が直ぐにでも発生するのか
②の変動はいつ発生するのか
が事前にわかり、

変動に対して
予め備えることが出来るメリットも
お伝えしたつもりです。

今回は基準線を加え
同様に色々な角度から説明を試みますが、
基本的には転換線と同じ役目ですから、
復習にもなるかと思っています。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

先週金曜日は米国雇用統計の発表があり、
相変わらず金曜日は節目になりがちですが、

本日は欧米両地域の実態経済が見えてくる
指標発表がラッシュとなっており、
一喜一憂する乱高下も想定されます。

 
それにしても、米国雇用統計は、
いくら大幅な悪化を想定していたとはいえ、
天文学的なマイナスとなり、
新規雇用の統計というより、
もはや失業指数になり下がる結果でした。

にもかかわらず相場はドル買い/株買いとなり
疑問の声があちらこちらで聞こえていました。

 
一部には予想より良かったことを一因とした
市況やコメントがありましたが、
ドングリの背比べ的な内容でもあり

個人的には
「要するにリスク売りが既にある程度進んでいた」
だけで、
発表後に下がらなかったことから、
週末要因を前に手仕舞っただけに見えました。

2月下旬と3月上旬でやった
大幅な往来相場を直ぐ直ぐにこなすほど
特殊な追加要因が見えてくる気配がない中で、
もう暫くは方向感がない展開が予想されます。

———————————–

さて冒頭にも申し上げたように、
期間が決まった半値線は、
時間は必ず経過するのでいつか必ず変動します。

稀に、新たな高値安値の半値が
同水準になることで、
時間が経過しても半値線が動かない場合があり、
その場合は単純に、
「揉み合い」を延長したことになります。

例えば、
1本の長大線が期間から外れて、
高値も安値も変更されたにもかかわらず、
もし長大線以降の値動きが、
長大線の半値位置で揉み合っていたとすれば、

当然その半値も同水準になり、
大外の高値安値が外れても、
その後の半値水準は同じ、ということはあり得ます。

 
先の「始めのご挨拶」の終わりに、
もう暫く動かないかも…と申し上げたのには
根拠があります。

今週の対ドルFXの週足は、
3月上旬に発生した、
ドル買い相場のドル最安値が、
9週期間から抜けたことで、

各相場の転換線は、
受動的にドル買い方向へ大きく動きましたが、
対ドル相場週足均衡表
※青い線が転換線

今のところドル買いが強まった感じは、
非常に限定的だった点です。

そんな中でも、ドル高に対する上値抵抗が、
(ドル円は上値、ポンドやユーロの対ドルは下値)
若干晴れた感じの値動きになったことは
僅かな兆しにも見えます。

来週に目をはせても
ドル安の2番底Xが効いているお陰で
ドル安2番底

受動的なドル高方向への変動も今後は限られ、
来週もあまり期待が出来ないとの見通しが
順当だった訳です。

 
ではもう少し長い26期間の半値になる
基準線はどうか、ドル円相場で見てみましょう。

USDJPY-weekly
既にお気づきとは思いますが、
チャートには一気に2本の線が増えていて、
赤いラインが基準線です。

今週の足から26本目は、
乱高下のはるか昔に当たるため基本的には、
①乱高下の高値安値を抜けるか、
②乱高下の足が26本以内から外れる数か月先まで、
基準線はこのまま水平に推移することが予め判ります。

そうだとすると、
一朝一夕で圧倒的なトレンドが発生するとは考えにくい
というのが正解であり、
逆にこの乱高下で当面の高値と安値決まった時点で、
その後暫くは身動きが取れない相場になることが、
連想できたと思います。

 
ところで、緑のラインは実は遅行スパンですが、
現在から26本前に先端が来ていますので、
基準線が対象とする26期間の末尾足を確認するのに
非常に便利なことからこのタイミングで加えました。

遅行スパンの考え方はまた改めるとして、
転換線も基準線も基本的には、
変動する方向をトレンドとするわけですが、

能動的な変動の意味はご理解済だとして、
問題は今回のように、
受動的な変動の信憑性はどうか?です。

複雑にしないためにも
基本的には能動的な変動と同じ解釈で良い
と個人的には思っているものの、

現在のドル円週足のように、
転換線は上昇を示唆しているにも関わらず、
価格がその下で推移しているようでは、
トレンドが発生したとは言いにくいですね。

つまり受動的な半値線の変動は、
実際に新値を付けていない以上、
実際の値動きと変動方向が一致し、
順当な位置関係を満たした場合のみ、
信じてみる価値があると言えそうです。

 
最後にあと一点だけ。
ドル円週足の転換線は今週の受動上昇によって
基準線の上に出たことが判ります。

これは「好転」と呼ばれる状態の一つで、
多くの解説では「買いのサイン」とされています。

しかし、現状はこの通りですから、
好転=買い…という捉え方はそもそも間違い
ということが判り、
あくまで、現在値の位置や値段の動き方に応じて
対応することが肝心です。

もしこの好転が信じられるとするなら、
少なくとも近日中に、
価格が転換線以上に上昇する必要がありますが、
その下で推移している現状からは、
上昇を期待できる値動きではないと考えた方が、
自然ですね。

理想としては転換線と基準線が、
同時に同じ方向へ変動する状況ですから、
それだけを考えても、
本格的な方向性が出るのはまだまだ先
というしかなさそうです。

 
今回は少し先走ってしまい、遅行スパンや好転
といったものまで触れてしまいましたので、
次回以降は、今回登場した新たな局面について、
一つ一つ掘り下げてみたいと思います。

 
 
浅野敏郎

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