雲のねじれは売買サインか?(W)

浅野敏郎

「「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
前回V号では、
トレンド相場を示すことが出来る
最小単位のN波動で、

第2波動までの時間を応用して
時間的な対等という考えを
簡単に説明しました。

ここで測ることが出来るのは、
3波動目の勢いという事になりますが、

収益が上がっているにもかかわらず、
何処まで行くかわからず、
そのうちにあるかも知れない急落
を考えると、

それはそれでかなりの恐怖になる…
という方は多いかと思います。

もちろん、私も同じですが、
そんな際に、
少なくともこの足で時間が終わる、
という事が事前に分りますから、

これ以上の上昇は一旦、
あまり伸びない可能性があるなどと、
ある程度の準備ができるという
メリットが考えられます。

では今回は先行スパンについて
触れてみたいと思います。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

そして、6月も残すところ数日
ということは、
2020年も半分過ぎたことになります。

年初はオリンピックイヤーということで
かなり楽しみな年だったわけですが、
COVID-19の襲来を受け、
散々な上半期となりました。

全国的に梅雨入りを果たして
暫く経過しますが、今シーズン初めて
大雨が降ったとのニュースが昨夜
ありました。

避難と三密をどう解消するか、
難題を突き付けられている状況ですが、
災害はコロナなどで待ってはくれず、

今のうちから万が一を考えて
避難のイメージだけでも持ち、
余りにイメージが持てない場合は、

最寄りの役場に尋ねてみるのも一手
かも知れません。

———————————–

さて、
確かにチャートに表示させると
線の数も多く一見難解な一目均衡表ですが、
残るは先行スパンについてです。

ただ先にお伝えすると、
先行スパンの本当の意味というのが、
未だにつかめておらず、
非常に限られたことしか言えないとだけ、
申し上げておきたいと思います。

ご存知の通り、
先行スパンの線は2本あります。
その間を指して「雲」という俗称までありますが、
しばしば、この2線が交差することを
雲がねじれるという言い方をし、
価格がその時間に到達した際の
売買シグナルとする話を聞きますが、
これはどうやら間違いであるようです。

確かに、複数の移動平均線を使った分析では、
価格から長期移動平均線までの順番が一致する
パーフェクトオーダー(完全な順番)
という見方があり、

一目均衡表も長期トレンドが続くと
この2本の先行スパンは価格と遠い方が
52本の半値からできた線(先行スパン2)
になりやすいため、
パーフェクトオーダーを連想するのは
確かです。

しかし、交差位置と交差の向きを比べてみると、
先行スパンは下落の関係でも
相場は上昇していたりその逆もあったりと、
囚われすぎると失敗するように思います。

ただ、200本移動平均線が、
しばしば引き合いに出されるのと同じように、
先行スパンと価格の位置で、
価格が上なら買い時代
価格が下なら売り時代
というざっくりした見方の方が
惑わされにくいかもしれません。
(もちろん、例外はあります)

もちろん、こうした考えに関係なく
先行スパンが一致した(交差の瞬間)
ということは
そこが長期の均衡水準とも考えられ、
交差した前後を含めて
価格が先行スパンを横切り、

その他の線もその方向に動くような場合は、
強いトレンドが発生する可能性があると
考えるのは自然ですね。

逆に言いますと、トレンドがある時は
先行スパンは遠い位置にあり
それを売買の参考にするは厳しいですし、
(上のチャートで価格が先行スパンを
下に抜けた以降)

価格の近くにあって、
価格が先行スパンにまとわりつくような
ステージは揉み合いということになり、
(同じチャートで、先行スパンを
下抜ける前までの状況)

そこからどんなタイミングで放れるかに
視点を集中すれば良いとも言えそうです。

 
あとは個人的に、
現在の先行スパンが抵抗や支持になりやすい
というのは言えると思います。
もちろん、妄信してはいけませんが、

価格が先行スパンに到達したということは、
日足なら26日前の長期水準に面合わせした
ことは事実で、
跳ね返されるのも、通過するのも、
そこから勢いが付く可能性はあるということ。

そして、非常にザックリした見方ですが、
現状の値動きが先行スパンの先端水準で
止まったり加速したりということも
しばしばあります。

これは、先行スパンを先行させなかった
と考えれば、
普通に52日間の半値がその水準ですから、
チャートポイントになりやすい
と考えられそうです。

 
以上ここまで、
半値を新たなチャートポイントとして考え、
均衡表の考え方をフルに活用して
その後の値動きまでを想定することに
チャレンジしてきました。

もちろん、なる前に行動する…
例えば、チャートポイントで止まると断定し
手前で逆張りをするような場合は、
リスクが大きくなります。

ただ、半値を意識することで、
今ままで見えなかった値動きが
少しでも想定できる点は
充分な意義があると思います。

では次回以降Zまで、
実際のチャートで見方や考え方を
示していこうかと考えています。

 
 
浅野敏郎
P.S.
不特定多数の方が費用を伴わない形で、
価格情報や売買方向などが見られる場合は
投資助言にはならないと聞いています。
また、即時性もないとなれば、
結果は別として、常に過去を見ることになり
より具体的な説明ができると考えています。

 
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