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ブレークアウト研究~(2)あなたはホントにトレンドフォロワー?

「「投資の学校」浅野敏郎
From 自宅の書斎より

 
前号からブレークアウトの真意
という大それた大テーマのもと、
唯一の売買ポイントは、

ブレークの瞬間しかない!

という立場に立って、
考察を開始いたしました。

前号ではトレンドを重視するが余り、
ブレークアウトも近年は、
トレンドブレークが
中心になり過ぎていると申し上げました。

今回はこの違いを深堀りしてみる予定ですが
前置きが長くなる予感もあり、
その場合は次回に持ち越したいと思います。

————————————

おはようございます。
今週も早や金曜日がやって参りました。

個人的には為替相場がこのところ、
急にやり難くなってきました。

大統領選挙を11月3日に控え、
ポジションの全部…とは言わないまでも
部分的にスクエアリングしているのか、

下げて買いが出れば一方的に上昇し、
上げて売りが出れば一方的に下落する…
といったまるでクリスマス休暇中
のような猫の目相場と化しています。

選挙前で本腰を入れた売買が控えられ、
市場の流動性が低下しているのも一因
だと思いますが、

日米の上半期決算発表も本格化する中、
英国とEUの離脱交渉の行方も
スパイスとなって、
もはや、何の料理を食べているのか
味が判らない状況ですが、

ボラティリティだけを見ると、
つい…手が出てしまう自分が悲しく、
愚痴ってしまいました。

———————————–

さて、繰り返しになりますが、

ブレークアウトとは、
サポートを割りこんで下落したり、
レジスタンスを越えて上昇する値動き
でありますから、

サポートを安値
レジスタンスを高値に、
言葉を置き換えれば

正に
安値を切り下げるのが下落トレンド
高値を切り上げるのが上昇トレンド

と言っているのと同じことです。

上昇トレンドの安値切り上げと
下落トレンドの高値切り下げは、
あくまで十分条件に近い側面があり、

安値を切り下げない限りは
上昇トレンド継続の可能性を残し、
高値を切り上げない限りは
下落トレンド継続の可能性を残す…

程度の意味合いだと思います。

あなたはホントにトレンドフォロワー?

最近の一般的な相場論として、
トレンドは大きな収益が期待できる半面で
レンジはなかなか収益を上げるのは難しい
だから
トレンドに乗りましょう!

といった意味合いの教えを多く見聞きしますが、
これは正論で、私もその通りだと思います。

 
そこで、突然ですが第1問です。

今このような上昇トレンド相場があります。

現在のポジションはスクエアだとして
あなたならどこで買いを入れますか??
チャートに丸印で図示した上で、
理由を答えなさい。理由を説明する際に必要な
作図は行って構いません。

 
あなたならどう答えますか??

 
では次に第2問題です。

このようなロウソク足があります。

そして今この瞬間、このロウソク足は
終値を迎え足が切り替わりました。

あなたは現在スクエアだとして、
この新しい足が終わる前に必ず、
売買注文を入れることとします。

問2-1:売りますか買いますか?
問2-2:注文方法の種類を書き、
注文価格を左矢印で示すと共に、
その理由を明示しなさい。

 
さて、あなたならどう答えますか?

先ず第1問の答え合わせです

第1問の最も多い回答はおそらく、
次のような内容だと思います。

確かに、上昇トレンドに引けた
サポートラインはトレンドに沿ったもので、
どうせ買うならなるべく安く買いたい…
というのは心情ではあります。

しかし、
「どうせ上がるならなるべく安く」
というメンタルは、
レンジ相場の対処そのものでもあり、
トレンドラインを水平にして見れば、
だれでもその意味が
お分かりいただけるでしょう。

 
また押し目というのは、
どこまで入るかを事前に推測するのは
幅が広すぎて難しく、
サポートライン近くに置いた注文価格まで
届かずに上昇していく事など日常茶飯事で、

強いトレンドになればなるほど
サポートラインと実際の直近安値との
ギャップ範囲が広くなります。

そうした場合、
サポートラインは割り込んでも
直近安値を割り込まずに再度、
上昇トレンドを継続する場合もあります。

 
これらは結局、
レンジ相場でも絶対にしてはいけない、
高値と安値の間というレンジの中間での取引を、
自ら進んで行っているのと同じ結果を
招いているのです。

このように、
上昇時のトレンドサポートラインは、
あくまで仮想のサポートであり、
過信は禁物だということになる反面で、

上昇トレンドであれば、
高値は必ず更新される瞬間が訪れ、
しかも同時に、
上昇トレンドで絶対に必要な条件を満たす
ことになります。

 
ということで、

と答えられた方が本当の
トレンドフォロワーに近い!
ということになります。

第2問の答え合わせです

足が連続しないと考えにくいかも
知れませんが、

例えばこれが週足だと考えればこの足には、
日足5本分の情報が含まれていることになり、

この1本だけでも明らかに上昇トレンド
を物語っていることになります。

 
ということで正解は

となります。

だたし、

こちらもある意味で正解ではありますが、

その場合は前述したように、
発想はレンジ相場の立場に立った
逆張り戦略になっており、

上手くここまで下落した後に、
安値を割らずに反発し、
高値を更新していく…といった
3重の奇跡が前提になっていると
言わざるを得ません。

この戦略はトレンドに沿った売買方向を
選んではいるものの、
売買タイミングとしては決して
トレンドフォロワーとは言いにくい発想
だと思います。

 
また別の選択として、

これも正解だと言えますし、

大陰線の中でバリバリの逆張りである
前出の戦略より、
こちらの方がトレンドフォロワーとしての
感覚を持ち合わせた発想だと思います。

最後に補足を

特に第2問に関しては足1本での判断
でしたから回答例であげた3通りは、
どれも正しいと思います。

言い換えると、足1本での判断だと
このように色々な可能性が出てしまうため、
複数の足を用いてより精度が高い判断を
しようとするわけですが、

トレンドの流れに乗る…
という意味を具体的に突き詰めると
正に高値と安値の更新…
つまりブレークアウトしかあり得ず、

その間の価格は全て揉み合い(レンジ)
ということをご理解いただければ
幸いに思います。

 
既に相当長くなってしまったので、
ブレークアウトの分類については、
結局次回に譲ることに致しますが、

今回の説明の中にも
エッセンスは至る所に出ていますので、
是非、次回をお楽しみにお待ちください。

 
 
浅野敏郎

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